埼玉の飯能にあるムーミンバレーパークに行こうと思い、
行く前にムーミン物語の作者のトーベ・ヤンソンについて書かれた本を読んだ。
ずっとトーベ・ヤンソンは児童文学作家だと思っていたのだが
最初は、社会風刺画家として世に知られるようになったと知って興味が湧いた。
作家自身に興味が湧くとかわいいキャラクターとしての認識だけだった
ムーミンの話もちゃんと読みたくなる。
ムーミン本は色んな出版社からたくさん出ているから
どれを選んでいいかわからず、図書館で状態がきれいな本を選んで借りてきた。
それがこの本。
たまたま手にとった本がムーミンの記念すべき第1作目の本だった。
1作目だけれどトーベが出版を渋っていた為、日本ではなかなか出版されなかった本。
当初はトーベが絵も文章も書き直すつもりだったらしいが、
結局そのまま日本でも出版された。
こういう経緯を知るとなんか納得の絵。
まだ世に出たてのムーミンは、
正直言ってかわいくない。なんだこの生き物は?って感じの見た目。
そして驚いたのがムーミンパパのこと。
ムーミンパパって家族を大事にする
「マイホームパパ」のイメージだったんだが全然違った。
だって家族をほったらかして旅に出て行方不明になったパパを
やっと巡り会えたムーミンに向かって言うパパのセリフ。
「ずいぶんと、おおきくなったな~」って、
一体どれだけ長い間、行方不明の音信不通になっていたんだよ・・・
ムーミンの物語は牧歌的でのんびり平和なものだと思い込んでいたけれど
そうじゃないみたい。
そういえば、スナフキンとミイは異父兄弟だし、
ミイの姉妹は17人とか18人とか。
おまけに父親も違うみたいで、全然牧歌的じゃない家族構成。
知れば知るほどムーミンの世界を知りたくなる。
もちろんこの世界観を作ったトーベ・ヤンソンのことも。
トーベに関する本もムーミンの本もたくさん出版されてるから
これから少しずつ読んでいく。