騒音のない世界で本を読む

児童文学好きの読書日記

映画化したくなる物語

みんなワッフルにのせて

ポリー・ホーヴァート著 代田亜香子訳  白水社

 

                    

 

私がポリー・ホーヴァートを知った最初の本。

(ホヴァート?ホヴァス?発音がわからない)

「ブルーベリーソースの季節」も

「サリーおばさんとの一週間」も好きだけど

イチオシはこの本だ。

            

両親が海で行方不明になって一人ぼっちになった

11才の少女プリムローズと

彼女を取り巻く個性の強い人々を描いた物語。

各章末にレシピが載っているのも楽しい。

 

ポリー・ホーヴァートの作品を読んでいると

いつも頭の中で映画化してしまう。

彼女の作品は、ミニシアター系映画の好きな人に

受けると思うのだ。

ブラックコメディタッチのガールズムービー。

ということでキャスティングしてみた。

               

両親が行方不明になって

里親に預けられて

足の小指を失って

左手の薬指も失っても

悲観せず、淡々と事実を受け入れ

冷静に周りの大人を観察するプリムローズ。

主役のプリムローズは、まだ何の色もついていない

新人子役を募集する。

 

みんなワッフルの上にのって出てくるレストラン

<赤いブランコにのった少女>のオーナーで

プリムローズのメンター的存在のバウザーさんは、

スーザン・サランドン

タバコを口に加えてワッフルを焼きながら

プリムローズとおしゃべりしてる様子が

本当に観た映像のように頭に浮かぶ。

でも現在の彼女では年齢が合わないので、

ちょっと若返ってもらおう。

 

ジャックおじさんは、ブラッドリー・クーパー

元軍人で口のうまい不動産開発業者だけど

両親を失ったプリムローズとちゃんと向き合う大人。

 

ハニーカット先生役が決まらない。

イギリスの貴族出身で

プライドが高くて自慢話ばっかりで

ジャックおじさんに言い寄る独身女。

見た目は人畜無害な感じの役者がいい。

ヘレナ・ボナム=カーターは癖が強すぎるし、

エマ・トンプソンに若返ってもらうか、

サラ・ポールソンもいい、アメリカ人だけど。

う~ん・・・

               

主題歌は、the boy least likely to か Snow Patrol

Belle & Sebastian もいいかも。

 

映画の予告編のナレーションは、プリムローズの声。

要所要所にワッフルにのった料理とレシピのカットが入る。

美味しそうなワッフルの視覚的効果は、抜群だと思うのだ。

なんのかんの言って、結局人間 “食” だからね。

ポリー・ホーヴァートの物語に惹かれるのも

美味しそうな食べ物が出てくるからかもしれない。

 

              

 

と、いつもはぼんやり考えていることを

文字にしようと思ったら

のめり込んでしまって

丸2日間も構想(?)を練っている。