騒音のない世界で本を読む

児童文学好きの読書日記

好きな世界を思い出させてくれた

 

児童文学の大大大ヒット作。

映画化される前から話題になってた。

どこの本屋でも山積みで

分厚い本にも関わらず売れていた。

ひねくれてる私は、当然のようにスルー。

流行りものは興味がわかず、

まれに手にしても好みじゃないことが多いからだ。

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どんなきかっけで読んだのか覚えていないが

読んだ時の衝撃は、忘れない。

 

頭をガーン!とやられた感じ。

これだこれだ、私が好きなのはこれだ。

こんなに好きな世界を忘れていたなんて。

魔法使い、マント、小鬼、空飛ぶほうき、百味ビーンズトロール・・

目が覚めたような、

凝り固まっていた殻が割れて外へ飛び出したような。

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物語に吸い込まれた。

夢中になって本を読むなんて久しぶりだった。

 

小さい頃から活字好きで、

本を読むのは、ご飯を食べるのと同じくらい日常だった。

漫画は禁止だが、本は好きなだけ買ってくれる親。

時が経つのを忘れて本にのめり込んで、叱られることもしばしば。

 

大人になると本に夢中になれず、気が散りまくっていた。

大人は子供と違って、

色々やらなきゃいけないこともあるから仕方ないと思ってた。

 

大人は、大人の本を読むべき。

児童文学は、大人は読んじゃいけないと思い込んでた。

「漫画やアニメは子供が見るもの、大人が見るのはオカシイ。」と言う

両親に洗脳されてたのか。(子供の時も禁止だったけど)

 

それは間違いだとハリー・ポッターが気づかせてくれた。

好きな世界を思い出させてくれた。

好きな世界なら大人の今でも夢中になれる。

気が散漫だったのは、好きな世界じゃないからだ。

 

大人だって児童文学読んでいいんだと気付いてから、

子供の頃に読んだ本を買い漁る日々が始まった。

思い出の本を求めてあちこち行った。

懐かしくて面白くて楽しくて、もっともっと読みたい。

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そうやって集めた本は、今、手元にない。

うつを患った時、手放した。

本の世界と違って現実は苦しくて。

本は、所詮まやかし。

苦しみから救ってくれるわけじゃない、ただの紙切れ。

本を見るだけで涙が出て辛かった。

 

現在、うつと診断されてはいないが

何をしても楽しくないのは継続中。

もう、ずっとこのままだろう。

久しぶりにハリー・ポッターを読んだら

ワクワクして夢中になれた自分を思い出した。

 

ちなみにハリー・ポッターシリーズは読破してない・・・

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